第81章 天使のペンダント

神谷承吾は、しばらく言葉を失った。

菅野詩音は須藤彩夏よりたった一つ下なだけだ。それなのに須藤清美は、まだ高校二年生――。

「承吾!」

菅野詩音は悔しそうに唇を噛み、神谷承吾を見上げた。

「私、清美ちゃんとちょっと話しに来ただけなのに……彩夏お姉さん、いきなり私のこと殺すだの殴るだのって」

「私、自分のどこが悪いのか分からない……彩夏お姉さんに、そこまで嫌われる理由なんて……」

涙をいっぱいに溜めた大きな目で、縋るように見つめてくる。

「私が少し嫌な思いするのはいいの。でも、もし今度お姉ちゃんが来たときも彩夏お姉さんが同じことしたら……お姉ちゃん、耐えられるかな……」

菅野雅...

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