第15章

原崎野矢視点

原崎野矢の助手に送られて、私は広瀬家へ戻った。

車を降りてもなお、胸の奥にこびりついた吐き気が消えない。田村成川の顔が浮かぶたび、胃がむかむかした。

誤解したければ勝手にすればいい。私と原崎野矢に何かあると思うなら、むしろ大歓迎だ。

――どうせ、私はもう決めている。

生まれ直した今、原崎野矢がまだ私を好きでいてくれるなら、私は必ず彼のそばに行く。

ただ、今の彼は底が見えない。

私に好意が残っているのか、それとも私が彼を振ったあとで成川に裏切られた、その惨めさを見て報復めいた気持ちで近づいているのか。

道中ずっと、気持ちはぐちゃぐちゃだった。

会社へ戻ると、すぐ...

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