第48章

風を真正面から受けると、血がいっそう速く駆け巡る音まで聞こえてきそうだった。胸の鼓動がやけに大きくて、耳をつんざく。

こんなふうに心が跳ねたの、いつ以来だろう。

唇に残る熱が、まだ消えてくれない。

頬が熱い。なかなか落ち着かない鼓動を抱えたままエレベーターで上がり、頭の中は原崎野矢の反応を勝手に組み立てていた。

さっきの、私の大胆な行動……嫌がられた?

この二日間で、私たちの距離はたしかに曖昧に近づいた。でも原崎野矢は、好意をはっきり口にしたことはない。付き合いたい、とも言っていない。

――私、踏み込みすぎた?

思考がぐちゃぐちゃのままプロジェクト部に戻ると、興奮を抑える暇もな...

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