第49章

どれくらい経ったのか分からない。眩暈の中で目を覚ますと、私は見知らぬ部屋に仰向けで横たわっていた。

……ここ、どこ? 一度も来たことがない。

必死に上体を起こした、その瞬間。

ドアが開き、脂ぎった肥満体の中年男が入ってきた。いやらしい視線で、私を舐め回すように見てくる。

私は身構え、睨み返した。

「……あなた、誰?」

男は「へへっ」と笑い、吐き気のする色欲にまみれた顔を作る。

「怖がるなよ。傷つけたりしねえ。今夜はお兄ちゃんが、たっぷり可愛がってやる」

「何する気よ!」

私が怒鳴ると、男はさらに調子づいたように笑った。

「お前の妹がな、100万でお前の初夜を俺に売ったんだ...

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