第64章

会場じゅうに、私の突き放すような声だけがいつまでも残っていた。

招かれた客たちは一斉に黙り込み、さっきの拒絶がいっそう場違いに際立つ。

田村成川は、あの大きなダイヤの指輪をなおも掲げたまま。瞳の奥には、わざとらしいほどの情が満ちている。

彼はわずかに顎を上げ、震える声で言った。

「妃菜……今ここに来たのは、無礼だって分かってる。空気も読めてない。だって俺たち、もう何の関係もないんだから」

私は腕を組み、氷みたいに言い放つ。

「関係ないって分かってるなら、それで十分。今すぐ出ていって」

田村成川は聞こえないふりをして、勝手に続けた。

「本当は、許してほしいなんて言える立場じゃな...

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