第102章出張旅行

ジューン

あの病院を出てから――いや、追い出されてからと言うべきか――もう一週間になる。

彼がふいに姿を消すことなんて、もう慣れていてもいいはずでしょう?

そう自分に言い聞かせてはいる。でも、ろくに立ってもいられないような状態で、それでもあんなふうに無遠慮に私を追い払った彼の姿を思い返すと、どうしても気がかりでならない。

様子を見にホテルまで行こうともした。でも、行けなかった。あんなことがあったあとでは無理だった。スタッフたちが私を見る目が、まるで私が彼に何かしたみたいだったから。薬でも盛ったのか、それよりひどいことでもしたのかと疑っているような目で。

それに、先にメッセージを送った...

ログインして続きを読む