第136話スパット!!!

六月

ドアを押し開けると、家の懐かしい匂いが鼻を打った――けれど、今の私にはそこが家だとは感じられない。頭の中は嵐だ。ひとつひとつの思考がやかましいほどに響いて、もう耐えられない。

どうして、あんなふうに台無しにしなきゃいけなかったの?

どうして告白して――その直後に、辞めろだなんて言うの?

完璧であるべきだった。完璧になれたはずだった。

なのに今、頭から離れないのは、彼の言い方だ。落ち着いていて、どこか懇願するみたいで。まるで、私を愛したことが間違いで、それを正さなきゃいけない――そんなふうに。

胸が、ぎゅっと痛む。

インターンは、私が唯一、本気で必死に手に入れたものだ。うまく...

ログインして続きを読む