第150話家に来て

六月

アパートの建物にたどり着くころには、レイラはもうかろうじて自分を保っているような状態だった。私は彼女の腕を肩に回し、支えるというより、ほとんど抱えるようにして連れている。彼女はまだ泣いていた――もう声は小さいけれど、息をするたびに体が震えていた。

レイラを家に連れ帰るのは正しいことなんだと、私は何度も自分に言い聞かせる。リアはもう、どうしてレイラがほかのみんなを全部合わせたよりもひどく泣いているのか、不審そうな目を向け始めていた。これ以上、問い詰められるのはごめんだった。これ以上、説明を重ねるのも。

これ以上、嘘をつくのも。

頭の中は綿でも詰め込まれたみたいに重く、息苦しい。病院...

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