第170話じゃあ妊娠してるんだね

ジューン。

ああ――また夢を見ている。

熱を帯びた口づけに身をゆだねながら、私は目を閉じたまま息を奪われていた。この夢……私は夢を見ているのよね? だって、あまりにも本物みたいだった。あまりにも、現実すぎるほどに。

私は彼の肩に腕を回し、むさぼるように引き寄せる。彼の匂いが鼻腔いっぱいに満ちる。あたたかくて、なじみ深くて、酔わされるような香り。ああ、彼に触れたいとどれほど願っていたかなんて、きっと私は一生認められない。

彼の手が寝間着の裾の内側へ滑り込み、指先が太腿をなぞりながら上へと這っていくのを感じる――ゆっくりと、焦らすように、まるで自分のものだと言わんばかりに。

「ああ――き...

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