第48話私の彼女になってくれる?

ジューン

私は外へ駆け出した。目はせわしなく走り、心臓は激しく打っている。廊下を曲がり、あらゆる隅に目を走らせる。シャツのファスナーが半分しか上がっていないことなど、すっかり頭から抜け落ちていた。

彼の手には包帯が巻かれていた。いったい何があったの?

だめ、ジューン、だめ――考えちゃだめ。問題はそこじゃない。問題なのは、彼がまるで他人を見るような目で私を見たこと。私が初めてあの人のオフィスに足を踏み入れた日のように……。

「何してるの?」

背後から、リアの声が鋭く空気を裂いた。

私はその場で凍りつく。ゆっくりと振り向くと、みんながいた――リア、クリス、トビアス。私の気を紛らわせるはず...

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