第97章フレンズ?

六月

私の視線がゆっくりと彼へ這い上がる。胸は激しく上下し、息が荒い。彼の顔は汗に濡れ、黒い髪が肌に張りついていた。それなのに、それがかえって彼をいっそう熱く、剥き出しに見せている。あの鋭い灰色の瞳が刃物みたいに私を貫いた。彼は私の身体を軽く揺すって、無理やり意識を自分へ向けさせる。そして、低く鋭い声がもう一度落ちてくる。

「ジュン。おまえは本当は何が欲しい?」

私は彼の手からそっと手を離し、傍らの演台に触れてようやく身体を支えた。喉が焼けるみたいに熱い。それでも無理やり言葉を押し出す。かすれていて、向こう見ずな声だった。

「あなたとやりたい。今すぐ」

彼の唇がぴくりと動く。笑いかけ...

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