第12章 もし私が死んだら、あなたは悲しむ?

「俺が知らないとでも思ってるのか?」

秦野彰は唇の端を冷たく吊り上げた。

「お前、もう辰樹を全寮制の預かり施設に放り込んだんだろ。俺が会えないのをいいことに、死んだなんて言えば信じるとでも思ったか?」

林夕葵は目を見開いた。信じられないものを見るように、彼を見つめる。

「……何を、言ってるの?」

「とぼけるな」

秦野彰の嘲りは、さらに深くなる。

「とっくに調べはついてる。辰樹がいる施設は完全閉鎖型だ。保護者だからって勝手に面会できない。辰樹をそこへ入れたのは、俺に騒ぎを起こす時間を作るためだろ」

「夕葵、お前のその程度の小細工、もう全部見えてる」

林夕葵は唇を開いた。罵り返...

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