第22章 監禁

秦野彰だ。

まさか、ここまで嗅ぎつけてくるなんて――!

林夕葵の瞳孔がきゅっと縮み、反射的に一歩、後ずさった。

「……どうして、ここに」

秦野彰は聞こえていないかのように、ただ黙っている。

夕葵が退けば、彼は一歩進む。じわり、じわりと距離を詰めてくる。

一言も発していないのに、全身から噴き上がる怒気だけは痛いほど伝わった。

背筋が冷える。横へ逃げようと身をひねった瞬間、秦野彰の手が伸び、顎を鷲づかみにした。骨が軋むほどの力。

「……そこまで飢えてんのか」

奥歯を噛みしめた声。目は、今にも火を噴きそうだった。

「まだ俺と離婚してねえくせに、別の男に乗り換えやがって。いつから...

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