第55章 荒唐無稽

「彰、お姉ちゃんだって、たぶん一時的に受け入れられないだけだよ。三浦さんのほうも確認に動くには費用が要るし……だったら、私がいったん立て替え――」

「いらん。俺の個人口座から出せ」

秦野彰の低い声が、上から降ってきた。

林夕葵は寝室へ戻り、ドアを閉める。

スマホを取り出し、陸川時生にメッセージを送った。

「秦野彰が、三浦結奈って女に金を振り込むつもり」

陸川時生の返信は速かった。

「星海児童発達支援センターの三浦結奈?」

夕葵は打ち返す。

「知ってるの?」

次の瞬間、陸川時生から通話が入った。

「三浦結奈なら、先週、複数の三甲病院が合同でブラックリスト入りにしたばかりだ...

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