第149章

病院から葉山家へ戻って以来、葉山美晴はずっと落ち着かなかった。

西原司は「一か月だけ時間をくれ」と言った。けれど、その一か月のうちに――本当に周防凛と離婚するのだろうか。

リビングのソファに腰を下ろし、すっかり冷めたコーヒーを握ったまま、窓の外を虚ろに見つめる。

「姉さん、何考えてるの?」

葉山憲之介が入ってきて、向かいに座った。

美晴はカップを置き、唇をきゅっと結ぶ。

「憲之介……司って、本当に凛と離婚すると思う?」

「するに決まってるだろ」

憲之介は言い切った。

「西原司は周防凛なんか愛してない。離婚を引き延ばしてるのは、西原家のお爺さんのせいだ。お爺さんの体調がもう少...

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