第100章

星のしょんぼりした様子は、まるで子どもの頃、すぐ大人に言いつけに行っていた子みたいだった。

私は深く息を吸い、反射的になだめる。

「アイツ、頭おかしいだけ。相手にしなくていい」

星は少し嬉しそうにして、私に抱きついたまま離れようとしない。

「戻るぞ」

陸田哲が部下を連れて現場を確認し、不審者がいないと判断すると、私と星に帰るよう促した。

「哲様、監視カメラを当たりましたが、映っていたのは背中だけでした。昏睡している白野恵美を担いで運び込んだ人物です。背が高くて、レインコートにフードで顔は見えませんが、体格はかなりがっしりしています」

羽田が周辺の映像を洗った結果、拾えたのはその...

ログインして続きを読む