第103章

私ははっとして、陸田哲を見つめた。興奮で、星の手をぎゅっと握りしめる。

犯人が――捕まった?

一人でも押さえられたなら、そこから必ず芋づる式に辿れる。残りも、引きずり出せるはずだ。

私が手を握ったままなのに気づいたのか、星はちらりと見上げてきた。

息を深く吸い込み、陸田哲が電話を切るのを待つ。

通話が終わると、陸田哲は振り返って私を一瞥した。

「羽田が一人確保した。もうお前らを送ってる時間はない。一緒に来い」

そう言うなり、陸田哲はアクセルを踏み込んで病院へ向かった。

車内で私はずっと落ち着かなかった。期待で胸が高鳴る。

犯人は誰?

私を殺したのは、誰――。

知りたくて...

ログインして続きを読む