第150章

「誰かがお前の命を狙ってる。恨むなら恨め」

先頭の男が刃物を掲げ、私を殺そうと踏み込んできた。

星星が、残った力を振り絞って飛びかかる。

犬に悪意なんてあるはずがない。ただ、私を守る。それだけを知っているのに……。

「――あっ!」

頭が、爆ぜるみたいに痛い。

脳裏に、ひとつの光景が走った。

生まれたばかりの、息も絶え絶えの子犬。野良犬の母親は、数人の子どもに石を投げつけられて殺されていた。

母犬は、ただ腹を満たすためにゴミを漁り、子どもに食べさせたかっただけだ。

なのに子どもたちは、残虐さそのものを遊びに変えたみたいに、笑いながら石を投げ続ける。何度も、何度も。

人は生ま...

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