第62章

どれくらい眠っていたのか分からない。目を覚ましたとき、星の手がまだ私の頭の下に差し込まれたままだった。

額をこすりながら、ぼんやり星を見る。……この人、ずっとこうやって支えてきたの?

三時間以上だよ……。

本物の馬鹿なのか、馬鹿のふりなのか。

「ここ、どこ……?」

小声で聞くと、星も小さな声で答えた。私の手を握ったまま、怯えたみたいに。

「早山実家」

可哀想なくらい不安げで、それでいて綺麗で奥行きのある瞳。あれは反則だ。見ているだけで、守ってやりたくなる。

「大丈夫。私がいるから」

そう言って星の手の甲をぽんぽんと叩いたけれど、正直、私だって怖くて仕方ない。

何なの、この...

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