第95章

心臓が、いきなり高空から落ちたみたいにひゅっと冷えた。私は慌てて陸田哲のそばへ駆け寄る。

「鈴宮若葉……行方不明なの?」

「本川西子の死をはっきりさせるために、あの子このところ法医部に寝泊まり同然だった。毎日、鈴宮の検視に張りついて、何とか答えを掴もうとしてさ。昨夜なんて倒れかけて……俺が無理やり帰して休ませた。で、今朝8時、刑警隊に姿がなくて電話したけど出ない……」

陸田哲が眉間にしわを寄せる。

「俺も案件で少し手が離せなくてな。昼に様子を見に行った時には、もういなかった。午後ずっと探してるが、誰も見てない」

「昨夜は? 本当に帰宅したの?」

私は陸田哲の腕を掴んだ。声が震える...

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