第13章 公然と挑発する

気にかけてくれる人は、こんなにもいる。いつまでも恋に溺れている場合じゃない。しかもそれが、独りよがりの恋だなんて。

名取佳奈は通話を切ると、そのままドレス選びに取りかかった。

少し前までなら、薄井礼央は彼女をこういう席に出させなかったはずだ。腕の出る服を着るだけで、「露出が多い」とわざわざ注意してきたくらい。

――薄井礼央は最初からずっと、私が「障害者」であることを疎んでいたのかもしれない。

前なら気にして、傷ついていた。

けれど今はただ、自分の自由を取り戻したいだけだ。

名取佳奈は白のベアトップドレスを選び、それに合わせたジュエリーも揃えると、ようやく安堵して眠りについた。

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