第147章 彼女のために一撃を受け止める

子どもたちが全員無事に座席へ収まったのを確認してから、彼はもう一度引き返してきた。

「入江さん、子どもたちは全員救出できました。車に乗せて落ち着かせてあります。重傷はいません、みんな驚いただけです」

入江陽向は小さくうなずく。視線はなお名取佳奈と中島院長に据えられたまま、わずかに険がほどけたかと思うと、すぐ冷たい声で命じた。

「名取家の連中を見張れ。余計な真似をさせるな」

言い終えるより早く、陸野雲平が片膝をつく。老人の額の傷を避けるように細心の注意を払い、片腕で中島院長の背を抱え、もう片方の手で膝裏を支えた。ゆっくりと力を込め、意識を失った中島院長をそっと抱き上げる。

軽すぎるほ...

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