第21章 彼女を同じ舞台での演奏に招く

陸野雲平がどうしてここに? それに、どうやって自分の居場所を知ったのだろう。

名取佳奈が不思議に思っていると、そばにいた子どもたちが陸野雲平に気づき、きゃあっと嬉しそうに駆け寄っていく。

「雲平お兄ちゃんだ!」

「雲平お兄ちゃん、私たちも会いたかったのに。来るの遅いよー」

陸野雲平は目を伏せ、子どもたちの頭をひとりひとり撫でた。それから顔を上げ、佳奈に向かってやわらかく笑う。

「先輩も、この子たちに会いに来たんですか」

佳奈は歩み寄りながら、目にかすかな驚きをにじませた。

「この孤児院のこと、いつ知ったの?」

孤児院はかなり辺鄙な場所にある。にもかかわらず内装がここまで整って...

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