第58章 真相

警察の動きはやはり早い。だからこそ、あのとき通報した自分の判断は間違っていなかったのだと、佳奈は改めて確信した。

その後、名取佳奈はタクシーで市内中心部の警察署へ向かった。だが到着してみると、薄井礼央と須藤唯、さらには彼らとつるんでいる顔なじみの連中まで揃っている。

新しい手がかりが出たんじゃなかったの? どうして、こいつらが――。

胸の奥に嫌な予感がじわりと広がる。けれど佳奈は表情に出さず、何食わぬ顔で調停室へ入った。

担当しているのは若い警察官が二人。ひとりは高橋、もうひとりは鈴木という苗字だった。

佳奈は軽く会釈する。

「お二人とも、私の件で新しい手がかりが出たと伺いました...

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