第115章

「きゃっ!」

未来は短く悲鳴を上げ、バランスを崩してそのまま湯の中へと引きずり込まれた。

ドボンッ、と盛大な水音が響き渡る。

温かい湯が頭の先まで没したかと思うと、すぐに力強い腕が腰をがっしりと支え、彼女を水面へと引き上げた。

「ゲホッ、ゲホッ……」

未来は顔を濡らすしずくを乱暴に拭った。浴衣はすっかり濡れそぼり、重たく肌に張り付いて、彼女の艶めかしい曲線を露わにしている。

「蒼司、何すんのよ!」

彼女は怒って、彼の濡れた胸板を拳で叩いた。

「服、びしょ濡れじゃない!」

蒼司は彼女に叩かれるがままにしていた。どうせ猫がじゃれついている程度にしか感じない。

彼は未来を腕の中...

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