第123章

未来は無言のまま、その写真を手に取り、一枚一枚丹念に目を通した。

写真は不鮮明で、明らかに盗撮されたものだ。

だが、その背中は……

確かに似ている。

同じ白い乗馬服、同じ体つき、髪型までどこか似通っていた。

自身に覚えがなければ、未来でさえ写真の人物を自分だと疑ったかもしれない。

彼女の視線が、撮影日時に留まる。

先週の金曜日、午後三時。

正志が服を買っていた時間だ。

他にもいくつか、正志がいわゆる「出張」と称していた日時や、謎の女との密会時間が記録されていた。

未来は写真を置くと、ノートパソコンを開き、慣れた手つきでキーボードを叩いた。

そしてモニターをくるりと回転さ...

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