第59章

庭園には、煌びやかな明かりが満ちていた。

優雅なクラシック音楽が空気中を流れ、着飾ったゲストたちは三々五々と集まり、グラスを傾けながら談笑している。

未来はシャンパングラスを片手に、その唇に非の打ち所のない微笑みを浮かべていた。

彼女は洗練された身のこなしで人々の間を渡り歩く。時折誰かが話しかけてくれば、柔らかな笑みで応じ、その振る舞いは優雅そのもので、一分の隙もなかった。

「未来」

聞き覚えのある女性の声に振り返ると、そこには有朱の姿があった。

「有朱、よく来てくれたわね」未来は笑顔でグラスを掲げた。

有朱もグラスを手に歩み寄り、感嘆の眼差しで未来を上から下まで眺めた。

「...

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