第99章

ジメジメとした薄暗い倉庫の中。

「ゲホッ……ゲホッ、ゲホッ!」

激しい煙の臭いに、未来は咳き込みながら目を覚ました。

必死にまぶたを持ち上げると、頭が割れるように痛い。まるでハンマーで殴られたかのようだ。

周囲は薄暗く、ドアや窓の隙間から絶えず黒い煙が流れ込んでくる。

火事?

その考えが脳裏をよぎった瞬間、未来の全身に戦慄が走り、意識が一気に覚醒した。

立ち上がろうともがくが、手足は鉛のように重く、力が入らない。薬の後遺症だ。

「誰か……いないの……ゲホッ……」

助けを呼ぼうと口を開くが、喉はひどく渇き、声は掠れてほとんど音にならない。

未来は舌先を強く噛み、その痛みで無...

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