第百十八章

「でたらめ言わないで!」

 泣き叫びながら弁明する寧々を前に、琴音はただ滑稽だとしか思えなかった。

「この子が口にしたこと、やろうとしたこと。そのどこが悪魔の所業じゃないって言うの?」

「それに、私が和也を誘惑したですって? あなたたち、いつから法律上の家族になったわけ?」

「あなたって人は……! 炎は父親の愛情を知らないから、不安でこんなことを言っただけよ!」

 寧々は金切り声で反論し、瞬時に目を赤くして和也に泣きついた。

「和也、見てよ! 炎に向かってあんな言い方するなんて。炎はただ……ほんの出来心だったのよ。琴音、離して! 炎が痛がってるじゃない!」

 和也はここでようや...

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