第21章

彩未は目を震わせながら、琴音を睨みつけた。

デザイン部全員の視線が二人に注がれる中、琴音は腕を組み、淡々と言い放った。

「まだ私に教えろと?」

彩未は下唇を強く噛みしめ、その瞳に怒りの炎を燃え上がらせる。

どうしても納得がいかない彼女は、なおも食い下がった。

「九条社長がお咎めなしにしたからって、誤魔化せると思わないで。絶対に不正をしたに決まってるわ!」

琴音は頬杖をつき、小首を傾げてデスクに寄りかかった。その美しい顔には笑みが浮かんでおり、息を呑むほどに魅力的だった。

彼女が皆の前で笑みを見せたのは、これが初めてのことだ。たとえそれが嘲笑であったとしても、その場にいる者たちの...

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