第40章

「和也、あのブレスレットが欲しいな」と、寧々は和也の肩にもたれかかって甘えた声を出した。

和也は琴音のいる方向をちらりと見やり、その瞳に得意げな色を浮かべた。

「よし、落札してやる」

琴音の目が冷たく光る。寧々のあの挑発的な視線――間違いない、絶対にわざとだ。

彼女は再びプレートを掲げた。

「一千万」

和也のスマホが唐突に震えた。見下ろすと、治夫からのメッセージだった。

【いい加減にしろ!】

和也の顔が強張る。だが、涙ぐむ寧々の目を見ると、彼は歯を食いしばって再びプレートを挙げた。

すかさず寧々が声を上げる。

「一千二百万」

「一千五百万」

琴音は無表情のままプレート...

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