第60章

悪事を働いた二人は顔を見合わせ、たまらず満足げな笑みを浮かべた。

空はそのまま、気絶しては激痛で叩き起こされるという、地獄のような手当てを味わう羽目になった。

霊園。琴音の母親が眠る墓前。

空は屈強な男たちに取り押さえられ、墓石の前に引きずり出された。琴音は真っ赤なペンキがぶちまけられた墓標を見つめ、その瞳に暗い怒りを沈ませている。

「跪きなさい」

空はきょろきょろと辺りを見回し、彼女が誰に向かって言っているのか分かっていない様子だった。

「跪けと言っているの」

琴音がもう一度繰り返して、空はようやくその矛先が自分に向いていることに気づいた。

「なんで俺が! 琴音、あんまりい...

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