第106章-ラブ・イン・シーツ

そうだ、愛していた。

ケストラを愛さない者などいるだろうか。彼女は家族のような存在だった。苦しい時期をともにくぐり抜け、どんなときも彼のそばに立ち続けてくれた、ただひとりの人。

彼は彼女を愛していた。

だが、愛にもいろいろな形がある。そして、ドナがいま尋ねている種類の愛に関して言えば、答えは「違う」だった。

けれど彼の胸をざわつかせたのは、その問いそのものではない。なぜ彼女がそんなことを聞いたのか、その理由のほうだった。

何ごとにも理由はある。

では、なぜだ?

「どうしてそんなことを聞くんだ?」

「まだ答えてないわよ」

舌を上あごに打ちつけるようにして彼女は言った。だが、その...

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