第111章-いたるところに蝶々

「ドレスの具合はいかがですか、お嬢様?」

ベラドンナは、まだ仕立て屋がそこにいることを思い出し、笑みをいっそう深くした。

「ほとんど完璧よ。ただ、ほんの少しだけ直してほしいところがあるの」

仕立て屋が手を入れることになったのはごく些細な箇所だったが、それでもドレスはいったん持ち帰られ、夕方にはきちんと直され、すぐ着られる状態で届けられることになった。

仕立て屋が立ち去ると、レディ・ケストラが再び口を開いた。

「どうやら、すべて滞りなく整ったようね」彼女はそう言い、あたりを見回しながら、爪同士をこつこつと鳴らした。「結構。では、今夜また会いましょう」

ベラドンナは微笑んだ。嬉しさで胸...

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