第127話コイン・シスターズ

アニヤは、こんな真夜中の城内散歩の原因をアーロのせいにしたかった。だが息子はとてもおとなしく、眠りを妨げることもほとんどなければ、赤ん坊として当たり前の以上のものを求めることもなかった。

それでも彼女を眠れなくしていたのは、この場所の美しさだった。何もかもが高価で華やかに見える。庭園は驚嘆すべきものだったし、噴水は息を呑むほど見事で、一階の廊下には黄金の彫像がずらりと並んでいた。

黄金。

きっと、とてつもなく高いに違いない。

王族というものは、なんて素晴らしいのだろう。

アニヤは眠る息子の背をそっと撫で、顔いっぱいに笑みを貼りつけたまま歩いた。

姉はきっと、すばらしい暮らしをしてい...

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