第150章-全然おかしくない

彼のむき出しの胸が目に入った瞬間、彼女は跳ねるように立ち上がった。

「これで平気よ。いいの、イーライ」

彼はほんの一瞬ためらったが、それでも構わずシャツのボタンを外しつづけた。そしてひと振りで、シャツを脱いでしまう。

「だって、暑いんだ」

ベラドンナがそれに何か言い返す間もなく、扉がノックされた。

邪魔をされてイーライは明らかに不機嫌になり、低く唸りながらシャツを引き寄せて着直した。身支度を整えると、再び仮面を顔につけ、素早く扉へ駆けていく。

書斎に戻ってきた彼の表情は、さっきよりもいっそう険しかった。

受け取った知らせのせいで、彼は出て行かねばならなくなったのだ。寸分も無駄にせ...

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