第188章-新しい花嫁と弟

「好きなんだろ」セブは廊下の壁にもたれ、言った。

明るい空を窓越しに眺めていたナディアは、くるりと振り向いた。目が大きく見開かれていて、隠しようがない。

「好きじゃない」

「俺が誰のこと言ってるか、わかってんのか?」

彼女は瞬きをして、首を横に振った。

「わかってない」

「お前、嘘が下手すぎる」

「下手じゃない」ナディアはむっとして眉をひそめた。

「じゃあ嘘つきなんだな。上手い嘘つき」

「嘘つきじゃない」彼女はむくれて言い返す。

「最高の嘘つきだよ」セブはわざとらしい励ましで肩をぽん、と叩いた。「史上最高、永遠に最高」

「やめてよ」彼女はその手を振り払った。「嘘つきじゃな...

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