第189章-サプライズの準備

「彼にとって、あなたの忠誠だけじゃ報酬として足りないの? お兄さま、感謝はしてる。でも、どうして何かがおかしいって気づけないの?」

「俺は、立ち入るべきじゃない場所を掘り返して回ったりしない」

ケンジは舌打ちした。「そこなんだよ、おまえは。冒険心が足りない」

「その冒険心のせいで、あんたは危うく死ぬところだった」

ケンジは、それがこの世でいちばん馬鹿げた冗談でも聞いたみたいに笑った。

「おまえがいるのに、誰が俺を殺せるんだ?」

「俺だ」彼は速すぎるくらい、あまりに速く答えた。

「はは」ケンジは目をぐるりと回し、くすっと小さく笑いを漏らした。「冗談が下手だな」それから間を置き、窓辺...

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