第204章-さようならと強制ジョーク

クリオはコリンの娘だった。それを裏づけたのは黒い帳簿だけではない。コリン自身も――もちろん本人にそのつもりはなかったのだろうが――うっかり認めてしまっていたのだ。

彼が彼女のもとへやって来て、店が彼に預けていた硬貨をすべて返してきたときのことだ。彼女が問いただすと、必死に否定した。その否定があまりに露骨で、かえって答え合わせになっていた。以前のようにきちんと身なりを整えているようには見えなかったが、それでもできる限り冷静さを保とうとしていた。

なぜ、娘のことを嘘で塗り固めたのか。彼らは娘の物語を二通り語り、どちらの話に対しても彼女は深く心を寄せ、強く揺さぶられてきた。

嘘をつく理由が、ど...

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