第230章-影とその傷跡

ナディアがいなくなっていた。

ベラドンナがそれに気づいたのは、昼のあいだ任務に集中できるよう、ナディアといくつか用事を片づけておこうと決めた時だった。今やレディ・ケストラが自分の足取りを執拗に追っていると知った以上、一秒たりとも無駄にはできない。

ベラドンナは、彼女たちが洞窟へ行ったあと、ナヒリもまた洞窟に向かい、それがレディ・ケストラをあそこへ導いたのだと信じたかった。だが、それはただの荒唐無稽な推測であり、愚かにも信じ込むにはあまりに浅はかだった。

レディ・ケストラは、ベラドンナの血の付いた布切れを手にしていた。あれを使って居場所を突き止めたのは間違いない。

イグナスに誓って、状況...

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