第252話絶対的な悪夢

王城へ戻ると、王の居室は慌ただしさに包まれていた。

侍医たちは意識を失ったベラドンナの処置に駆け回り、イーライは後頭部の切り傷を自分で手当てする羽目になった。部屋の中を行ったり来たりしながら、脚が妙に痛むのをこらえる。

ひととおり終えて彼女の容体が落ち着くと、侍医は言った。いつ目を覚ますかは、正直なところ予測できない、と。

「一日かもしれませんし、三日、あるいは一週間かかることも」

そう告げられて、イーライにとっては吉報のはずがなかった。

まったく。

侍医たちが去ると、イーライは彼女の身を清めた。胸に塗られていた塗料を拭い取り、体に付いた血を丁寧に落としていく。

女性の侍医が代わ...

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