第271章-一人は死んだ、次へと。

エリは素早く広間の扉へ振り向いた。ちょうどその瞬間、誰かが滑り込んできたが、それは彼が待っている相手ではなかった。

赤毛だ。

もういい、こんなのは。待つのは終わりだ。今すぐ自分で彼女を迎えに行く。

ケストラが「儀式の前に会っても何も壊れない」と延々言い募らなければ、もっと前に迎えに行っていたはずだ。とはいえ警護はつけていたし、セバスチャンも「彼女は大丈夫だ。ただ少し緊張しているだけだ」と言っていた。

だが、ただの緊張とは別の何かが――おかしな何かが起きている気がしてならない。もっとも、その感覚はしばらく前から続いていて、いまさら信用していいものか分からなくなっていた。

悪夢に悩まされ...

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