第11章-アラリスはうざい

「わたしの部屋の前に、見張りを置くべきだったわ」

そう口をついて出たのは、二度考える間もないほどだった。

城に戻り、彼女はいま自室にいる。かつてイーライと共有していた部屋だ。ここから出なければ――そう思うのに、どの片隅にも記憶が詰まりすぎていて、息が詰まる。

アラリスは血に染まったシャツのまま部屋を行き来し、戸締まりや気配を確かめるようにして安全を整えていた。ベラドンナが三十分ほど前に浴室へ行ったときには、コリンの遺体はもうそこになかった。

「置いたさ。おまえが部屋から出ていれば、気づいたはずだ」

ベラドンナは唇を噛み、黙ってうなずいた。

「ありがとう。でも……来るべきじゃなかった...

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