第29章-私に何かを感じさせて

次に目を開けたとき、視界に飛び込んできたのは部屋いっぱいの朝の光と、ラケルの心配そうな眼差し、そして――王の怒りをはらんだ目だった。

待って、え? 王が?

なぜここにいるの、そして、どうして怒っているの?

「大丈夫か?」

彼は寝台の脇に立ったまま、射抜くような視線を彼女に落としてきた。

けれど、その視線を受け止めてはいられなかった。昨夜じゅう彼の夢を見てしまったのだ。夢の中で、最後に彼が自分にしたことを思い出してしまったのだ。

ただの夢だとわかっているのに、その感触だけが、なぜか血の中にまで残っている気がした。

「はい、大丈夫です、陛下」

「よくもケストラが飲ませたな!? もし...

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