第20章-物事は違っていただろう

おばあちゃんはなおも語り続けた。

ある魔女が産気づき、出産を手伝うために自分の小屋へ連れてきたのだという。だが、生まれてきたその子は、産声を上げてからほんの数秒後、彼女の手に触れたことで命を落とした。

それで、その魔女は去っていった。

その子どもこそ、ナディアだった。

けれど魔女が去ったあと、その子は目を覚ました。だが、おばあちゃんはその魔女を追わせようとはしなかった。赤ん坊への愛に呑み込まれてしまい、どうしても手放せなかったのだ。だから、わが子として育てることにした。

「私を、お母さんから引き離したのね」

ナディアはもう怒っていた。そしてその怒りを、声ににじませるのを隠そうともし...

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