第32話ビースト・オブ・ハー・ドリームス

またしても、彼女は夢の中にいた。いつもの場所――浜辺で。

腹の上に置かれた手を感じる。寝衣越しに、そして彼がはめた革手袋越しに。そのぬくもりを隔てているのは、それだけだった。

彼女はごくりとつばを飲み込み、すでに奇妙なほど身体を支配しはじめている、あの慣れ親しんだ熱をどうにか抑えようとした。

けれど今夜、彼女は快楽のためにここへ来たわけではない。聞きたいことがあった。そして答えが必要だった。与えてもらえないのなら、自分で奪うつもりでいた。

「君はいつも慌ただしく私のもとを去ってしまう。私は君を満たせていないのか?」

彼はそう言った。彼女がこれまで幾度となく彼の前から消えてしまったこと...

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