第88話リトルラッカス

ベラドンナはすぐに眠りに落ちたが、イーライにはどうしても眠れなかった。

まだ夢のようにしか思えなかった。

彼は何度も彼女を見つめた。彼女が自分の想像が生んだ幻ではなく、起こったことのすべてがまやかしでもないと確かめるために。

これが、あまりに必死だったせいで心が見せた都合のいい幻覚でなければいいのだが。

待て。まさか、ガルドゥルはまだ彼を精神の檻に閉じ込めたままだったりしないだろうか。

彼の指がもう一度彼女の髪をすり抜けると、彼女は眠ったまま身じろぎし、彼のほうへ顔を向けた。

息が喉で止まった。

違う。

これは本物だ。

今すぐオシの家を出て、黄金の少年の宿へ戻るべきなのだろう...

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