第3巻-第1章-おかえりなさい?

ライカンの領域。

小広間の両開きの扉が乱暴に叩き開けられた。黒いローブをまとった男たちは広間の中央で輪になって座っていたが、会合を遮るほど無鉄砲な者が誰なのかと、苛立ちを露わにして一斉に振り向いた。

「誰だ、よくも――」ひとりが言いかけたが、相手の姿を認めた瞬間、言葉が喉の奥で消えた。「アルファの息子……」

「戻ってきたのか。」

「そんなはずはない。」

「ガンマ! ここに! よくぞお戻りに!」最初に口を開いた男が、輪から離れて扉へ駆け寄りながら、もう一度叫んだ。

「長老上位はどこだ」イクルスは矢継ぎ早に言い放った。腕の中の女は血を流し、傍らの子どもは弱りきっている。彼らをここへ運ん...

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