第19章-ニカの勝利

司祭は通路を行ったり来たりしながら、彼らの戻りを待ちわびて外の気配をうかがっていた。

真夜中までは、もうあと二、三分しかない。いったいどこへ行ったのだ? もう戻ってきていていいはずだ。どこにいる?

ほとんど音にならないくすくすという笑いが、背後から聞こえた。

ニカだった。通路の岩壁にもたれ、月の光がどうにかトンネルの中へしみ込んでくるその薄明かりの下で、黒い瞳の奥に勝利と嘲りを揺らめかせている。

「おまえの後継者は、いまどこにいるのかしら」

そこでいったん言葉を切り、司祭の目をまっすぐ見据える。

「ウザ?」

司祭は眉をひそめた。わざと自分を肩書きで呼ばなかったのだと、わかっていた...

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