21-怪しいディナー1回

ライカンの領域。

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王女はアニヤに、逃げ出す方法を見つけるのを手伝うと約束した。だが、いまのところ彼女からそれらしい動きは何ひとつない。その代わりに王女がしてきたのは、服や靴、それにさまざまな宝飾品をアニヤのもとへ運び込むことだけだった。

そんなものはアニヤには無用だった。望むのはただ、自分の領域へ帰ること――それだけ。

それでも、王女の贈り物には感謝していた。息子のための服や靴は、確かに役に立つ。

王女がくれた品々のなかで、アニヤがいちばん気に入ったのはヴェールだった。もう一度誰かの陰に隠れられるという感覚が、ひどく心地よかった。自分の醜い顔に向けられるであろう無数の視線と裁き...

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